9月某日、昨年のリベンジと納竿前の恒例行事として2泊3日の遠征日程を組んで車を走らせた。
秋鱒はとてもシビアな対象魚なだけに、実は僕の中で釣ることに対して抵抗感を感じているのも事実。
ルアーに対して猛追尾したり、激しいバイトを得られるケースは少なく、「なんとか口を使わせる」と言うことが事実上の目標だと感じている。
バイトは非常に浅く、弱いことが多い。反転してルアーを襲うといったシーンは過去にも無くは無いけど、このターゲットそれを期待することは全くできない。
普段からフローティングで誘い出すアグレッシブな鱒釣りを好む僕にとっては全く別のジャンルの釣りのように感じている。
僕はこの釣りに関しては自信が納得のいくサイズを釣ったあとは身を引こうと常々考えているけれど、以前に見た巨大な真紅の鱒が目に焼き付いて、頭から離れない。
難易度が難易度だけにまだしばらく時間がかかりそうだ…。
身を引くこと念頭におきながら、何故挑戦をするのかと問われると、これは自身では制御できない釣り人の性だから、としか言いようが無い。
もちろん見た目にも華やかな魚だけにインパクトや憧れも強いし、なにより難易度が高ければ高いほど、それに挑戦したくなる。より深く知りたいと思う探究心を抑えることが出来ない。
そしてもしそんなターゲットが目の前に現れたら、勝負を挑まずにはいられない。これが釣り人の性なのだろう。
遠征初日。
初日ということで状況もまだよく分からない為、足で稼いで歩けるところはひたすら歩いてみた。正確な距離は分からないけれど、歩いた時間だけ見てもかなり長距離なのは間違いない。
その途中、いかにも怪しいプールを発見したので探ってみるとフレッシュな大型個体が下流に向かってルアーにチェイスしてきた。
しかし襲いかかるところまではいかず、チェイスのみ。
その後目の前にしばらく定位して、ゆっくりと流れの中へ消えていった。
上流を目指して遡行していくと、数名の釣り人に出会った。
お互い状況を確認しながら空いている場所へ入らせてもらい、あまり身動きも取れないのでじっと待つことにする。
待ち始めて2時間ほど経過した頃だろうか、目をつけていた場所に一尾のオスが現れた。
サイズはそれほどでも無いか、、、と思いながら観察していると新しくもう二回りほど大きな魚が遡上してきた!
目を引くほど美しく発色するその背中は水面を紅色に染め上げている。
しばらく観察しながら絶好のタイミングを図る。
息を押し殺してしばらくは静かな攻防が続いたが、狙っていた絶好のタイミングがやってきた!
遠征に合わせて突貫工事で仕上げたMonochrome 60XHS(8.5g)を静かに送り込み、鼻先を撫でるように通すとルアーがフッと消えて、魚がもんどりを打った。
普段はローリングで抵抗する魚のはずなのに、秋鱒になると秋のヒメマスと同じように、のたうち回るように大暴れする。
渓流タックルでは、一度流れに張り付くとしばらく流れから剥がすことも困難だけれど、無事にネットイン。
サイズを測定すると58cmの良型だった。
普段、長良川の本流アマゴで使用している内径35cmのクラウドナインもこのサイズの鱒をネットインしたことはまだ無かったけれど、深めに設定されたクレモナネットは優しく大鱒を包み込んでくれた。


秋鱒は成熟ステージや個体差によってかなり色味に違いがあることはご存知のとおりで、この個体はまだフレッシュな個体にしか見られない究極の色彩を纏っていた。
これほど美しい大鱒が日本国内で他にあるのだろうか、、、。ファインダー越しに思わず息を飲む。
雨が降って撮影には厳しい日だったけれど、この魚との出会いはこの天候に助けられた部分もある。
遠征初日は真っ暗になるまで歩き回り、釣り場の雰囲気もおおよそわかってきた。
温泉で疲労を回復させ、明日に備えて早めに就寝。魚に出会えた安堵感と、疲れのあまり深い眠りに着くタキガヒラなのでした。
…次回へ続く
■タックルデータ
ROD:CASKET Revolution RB621MS
REEL: DAIWA 22EXIST LT3000S
LURE:Monochrome 60XHS(8.5g)
NET:Monochrome cloud’9 カーブ 内径35cm

小さな釣具屋モノクローム(Fishing Gear Monochrome)
〒501-5122 岐阜県郡上市白鳥町為真166-2
お問い合わせはこちらまで
TEL:0575-75-1257
Web Shop:https://fishinggear-monochrome.com/
モノクロブログ:https://monochrome-world.com/
Instagram:https://www.instagram.c

コメント