モノクロなハンドメイドルアーの世界(アルミ貼り編・前編)

HANDMADE LURE

まえがき

ハンドメイド関連の記事については「まえがき」としてどれも同じことを言っていますが、習熟した作り手の製法はほとんどの場合が公開されることはありませんので、ネットや雑誌で見つかる情報というのは間違いが多かったり、肝心な要点については伏せられているものです。

私自身はその後、Raytune上原氏を師として10年間の修行期間を経て今に至りますが、上原氏も原則として改善点のアドバイスはしてくれるものの、作り方については自身で考えるように言われていました。

それ故、私の作り方は独自の製法のところも多く、これが絶対に正しいと言えるようなものではありませんし、作り手として必要以上の情報公開することもありません。

とは言え、ハンドメイドの楽しさを知って欲しいという気持ちもあるので、入門編の部分は私からも発信して行こうと思い、こういった記事を書き綴っていきます。

是非オフシーズンの楽しみとして自身で使うルアーをハンドメイドしてみては如何でしょうか。

それではアルミ貼編・前編です。

アルミの選定

すでにハンドメイドをやられている方々はご存知の通り、ハンドメイドルアーに使用するアルミには「アルミ箔」「アルミテープ」がある。

アルミ箔は調理に使われるキッチンホイル(アルミホイル)の事で、薄手で扱いが難しいと言われる。ルアーに貼り付けるためには「リターダー」と呼ばれる溶剤でルアーのコーティング層を少し溶かし、乾く前に素早く貼り付ける方法が取られている。

アルミテープは裏地に粘着層がついており、直接ルアーに貼り付けることができる。アルミテープは厚手なのでシワも付きにく扱いやすいと言われる。

アルミ箔にしろ、アルミテープにしろ、メーカー毎に厚さや硬さ、光沢度などが異なるので自身の目的に応じて、貼りやすい銘柄や厚さなどを選定する必要があります。

アルミ箔の切出し

モノクロームではボディにはアルミ箔を使用します。

アルミテープよりもかなり薄いアルミ箔は鱗目が細くシャープに転写でき、ルアーの光沢もテープより美しいのです。

まず定規とロータリーカッターを使用してアルミホイルを切り出します。

キンキンにキレるカッターナイフでも良いですが、このロータリーカッターの方がミス少ないのです。

ロータリーカッターであれば、アルミ箔のような薄い素材もトラブルなくカットできますよ。

鱗(うろこ)目を付ける

切り出したアルミホイルに魚の鱗模様をつけるには片目のヤスリを使用します。

鱗模様は菱形の格子模様ですが、最初から線が両目(クロス)している目のヤスリを使ってはいけません。

両目(クロス)のヤスリを使用して転写した場合、アルミ箔に転写される模様は線の交点の部分だけ、つまりアルミ箔にはドット模様しか転写されないのです。

片目ヤスリの表面と裏面を交互に転写(つまり2回転写)して初めて写真のような鱗模様が完成します。

転写する時にはシリコンローラーなどを使用すると作業がしやすいと思います。

より細くシャープな鱗目が理想です。

さてさてこの続きはまた後編ということにしましょう。

ではまた!

投稿者情報

小さな釣具屋モノクローム(Fishing Gear Monochrome)

〒501-5122 岐阜県郡上市白鳥町為真166-2

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