お魚のはなしとオススメの本
今回は釣り方とか、道具とかって話ではなくて、純粋にお魚の話をしていきたいと思います。
滝ヶ平が釣りの話をする中でも、一番好きなのが魚の生態の話だったりします。
釣果とか道具とかの自慢話よりも、純粋に魚の話をしている時間が好きです。
釣り雑誌の釣果やテクニック解説を読む時間よりも、魚の図鑑を見ている時間の方が童心に還るような感じがして好きなんです。
子どもの頃にはよく図書室で魚の図鑑を見たりしませんでしたか?
私が子どもの頃、図書館の本は生き物図鑑しか読まない小学生でした(笑)
生き物のこと、特にお魚のことを考えている時間は幾つになっても、子供の頃と変わらないワクワク感があります。
もしトラウトの事をもっと知りたいと思うのであれば、釣り雑誌で勉強するのもいいですが、一度この本を読んでみてはいかがでしょうか?
きっと、知っているようで知らなかったトラウトの生態を学ぶことが出来ると思いますよ。
少ない釣行回数でより高確率で釣果をたたき出すためには、魚の生態を勉強・観察・解析することが最も重要だと考えています。
ぶっちゃけて言えば魚の居る場所を選定できなければ、良い魚との出会いは無いですからね。
もちろん釣り雑誌の綺麗な写真を見ながら読書する時間も好きなんですが、
魚を釣る事に執着するのであれば、釣り雑誌から得られる情報よりも、
魚の図鑑や現場での観察から得られる情報の方が質が高いと感じています。
過去ログ(2015/3/8)某ダム湖での釣果
今回の話の主役、ブラウントラウトはサケ目サケ科タイセイヨウサケ属の魚で、北部ヨーロッパ原産とされています。
日本では生息域も限定的なので、まだ釣ったことがないよ!って方も多く、釣り人的には一度は釣ってみたいかっこいいお魚であります。
しかしながら、日本では生息域が拡大しつつあることで問題視されている魚種でもあるのです。
日本に移植されてからの歴史は意外と長く、長野県の上高地には今からおよそ100年前の1925年(大正14年)に魚類の増殖を目的として移植されました。
ブラウントラウトのほか、イワナやカワマス(ブルックトラウト)も放流されました。
ブラウントラウトの寿命は5~8年ほどと言われ、生涯に複数回の産卵を行うことができ、繁殖力も強いことから一度放流してしまうとどんどん数が増えてしまいますので密放流は厳禁ですよ。
ブラウントラウトはもともと海外の魚なので、日本の四季とはあまり関係なく産卵を行っています。
10月ころに抱卵する個体もいれば、12月頃に抱卵する個体もあるし、2月でも4月でも抱卵した個体を確認しています。
つまり、年間を通して様々な時期に産卵をすることが可能なので、産卵後に災害があったとしてもリスク分散されていて個体数が減りにくい。
おまけにダム下などの水量が少ないエリアや高水温にも比較的強く、繁殖する場所をあまり選ばないのも特徴です。
長野県の犀川水系や岐阜県の庄川水系、神通川水系などはその典型例ですね。
この三つの河川はダムを幾つも抱える河川ですが、上流から下流までブラウントラウトが自然繁殖しています。
良く勘違いされているのは、信州犀川の殖産エリアなどのC&R(キャッチ&リリース区間)などであったとしても、ブラウントラウトは漁協の漁業権魚種(放流義務のある魚種)ではないので放流は一切していませんからね。
自然繁殖だけであれだけの個体数がいるのですから、一度密放流してしまうと除去することは不可能で、在来種の存在を脅かします。
信州犀川はブラウントラウトにウグイが捕食されすぎて、ウグイが本当に少ないんですよ。
ただ、釣り人としては釣れると嬉しいお魚であることには変わりないですし、50~60㎝クラスは割と頻繁に釣れるうえ、80~90㎝クラスも存在する大型化しやすい魚種なので、
今現在のブラウントラウトの生息域以上に広げることは抑止しつつ、夢の80㎝クラスを求めて今後も狙っていきたいお魚ですね。
今回はブラウントラウトをピックアップしましたが、サケ属の魚たちの生態を勉強をしつつ、実釣で釣ってみていろいろ考察するのも本当に楽しいですよ。
釣友太田も写真提供している本ですので是非是非読んでみてくださいね。
さてさて、今日はこんなところで!
次回はいよいよ御母衣湖レイクフィッシングスクールの詳細と受付開始、御母衣湖の水況もアップします!
次回の記事もどうぞよろしくお願いします!
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