過ぎ去る紅葉月(中編)

FISHING REPORT

前日の河川から場所を変更するために、車を走らせた。

ここから数日は人間界とは程遠い世界へ。

山奥から出てこれないので食料品などを買い込んで、食事と温泉を済ませる。

あぁ、これでしばらくは人間らしい生活ともおさらばだ・・・(笑)

夜中に現地に到着して、暫し仮眠。(仮眠といっても前日の疲れで深い眠りにつく)

同じく無事に目的地入りを果たした大森さんに朝の挨拶を済ませる。

朝は寒くてフリースが必要なほどだったのだが、大森さんはなぜかかなり薄着で来てしまったようだ(笑)

ブルブルと震える大森さんに僕のローグフーディを渡して、キンキンに冷えた朝の空気の中で朝食を摂った。

ひとまずこの河川初日なので広範囲を歩いて川の状況を把握したいところ。

大森さんと一日で歩いた距離は軽く10km以上だったと思うが、その甲斐もあって遡上の少ない(あるいは秋の進行が遅い)状況の中でも数匹の魚を発見した。

中には息を呑むような深紅の大ヤマメも存在したが、なかなか本命の大ヤマメは僕たちの手の届きそうなところへは現れない。

ただ時たま淵から姿を見せるが、またスッと深みへ消えていく。

そっと眺めるだけで時間が過ぎ去っていった。

眺めているだけではどうしようもないので、付近をウロウロしてみると小さめのヤマメがオス同士で威嚇し合うシーンに遭遇。

ルアーを目先に送り込むとすぐにバイトしてきたがすぐにバレる。

もう一度キャストするとよほど気が立っていたのかバレたにも関わらず、再びバイトするやる気っぷり。

経験的にもパーマークの残るヤマメやアマゴは興奮状態であれば簡単に口を使ってくれることが多いのは何故だろう。

パーマークの存在感も相まって、遡上鱒とは異なる美しさを放つ秋の尺ヤマメ。ルアーはMonochrome60HS(7g)。
狙いのサイズではないけれど、ヤマメにしかない美しさに暫し目を奪われる。

こちらの魚も同じようなシチュエーションでのヒット。

ポイントも同じ場所だったが、これ以上のサイズはこのポイントでは見当たらなかった。

こちらは全体的に暗褐色の尺ヤマメ。ルアーはMonochrome試作60XHS(8g)。

大森さんは淵から大ヤマメが出てこないかずっと観察していた。

なかなか出てこないので痺れを切らした大森さんが、最後にルアーを通すと駆け上がり付近でイワナがバイトしてきた。

イワナもすでに婚姻色を纏い始め、まるでオショロコマのような鮮やかな朱点が美しかった。

北海道のオショロコマのようなイワナだが、歴としたニッコウイワナ。婚姻色をまとった神秘の美しさ。

その後は支流を替え、汗まみれになりながら魚を探したがチャンスは訪れなかった。

翌日へ続く・・・。

=今日のアイテム=

↓今回の遠征で大森さんを寒さから救ってくれたローグフーディ。風を通さないフーディなので防寒性能も◎。タキガヒラはシンプルなブラックを愛用中です。

↓車中泊の時もフリースは着心地がよく、ふんわりと暖かいので出番多めです。

↓シムスの新作ストラータ330ハーフジップフーディも要チェックです。

小さな釣具屋モノクローム(Fishing Gear Monochrome)

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