夏のビワマストローリング(前編)

FISHING REPORT

今年からサクラマスに挑戦を始めて見事に九頭竜川でダブルキャッチを果たしたH様ことホッピー(愛称)と、ホッピーの彼氏のD様と以前から約束していた琵琶湖のビワマストローリングに行ってきました。

女性アングラー(しかもまだ25歳の)が九頭竜川上流エリアで日に2本のサクラマスをキャッチしたという事例はまだ聞いたことが無く、ホッピーが今年残した功績は九頭竜川のアングラー界隈でも噂になったそうです。

ちょっと話の内容が実際とは異なる噂もたくさん耳にしましたのでここできちんと説明しておきます。

(噂)モノクローム軍団が複数人でたくさんサクラマスを釣っていった

(実際)この日はホッピーと私の二人で釣行し、サクラマスを釣ったのはホッピーだけです(笑)。私はランディング係兼撮影係です(誇)。その後、彼氏のD様と合流しました。

この日は上流部も人が多く、各ポイントは釣り人だらけでしたので一見誰も見向きもしないような流れを見つけて「あそこのスリット打ってみよう」とトライするとホッピーに見事ヒット!(ちなみにホッピーは大声で私を呼ぶ)

一本目はテールフック1本だけのギリギリの掛かり方。ランディングする私もドキドキでしたが無事に63cm・2.9kgの良型サクラマスをキャッチ。

キャッチの瞬間、涙と震えが止まらないホッピーは「今までの人生で一番感動した」と言いました。

同行させていただいた私もその言葉が何より嬉しくて、一緒に行動した今シーズンが物凄く報われた瞬間でした。

魚が溜まっている雰囲気を感じまくっていたので、時間を置いて同じ立ち位置に再度エントリー。

同じコースを通すと再びサクラマスがホッピーにヒットしましたが近くに私がいなかったので、なんと自力でランディングしました。

途中でロッドをぶん投げて、ネットで岩盤に挟み込んでキャッチしたという無我夢中で取り込んだサクラマスは64cm・3.8kgの超砲弾型。

この2本目のサクラマスは思い出として今回トローリングをお願いした「ヤスケン号」の安田さんこと「安田剥製」に依頼をしているのです。

こちらにその時の釣果写真を載せておりますのでどうぞです。

さて、前置きが長くなりましたが本編に入りましょう。

今回ガイドをお願いしたヤスケン号。モノクロームステッカーが貼ってある!(嬉)

事前に船長の安田さんからも「一昨日から急に反応が悪くなったから心してきてください」と連絡をいただきましたが、それでも早朝はビワマスの反応もコンスタントにあったので十分楽しめました。

私は個人のボートでトローリングに出かけることもあるのですが、この厳しい状況だと個人の小さなボートはほぼボウズに近い釣果になるのは必須。

これだけ魚が掛かるのはやはりプロの経験と効率化されたタックルシステムがあってこそでしょう。

タックルシステムは主にレッドコアラインダウンリガーというシステムがあります。

ざっくり説明するとこんな感じのシステム(仕掛け)です。

レッドコアラインラインの中に鉛が入っていることでラインそのものがシンキングライン(沈む)になっいる。大体100mほどラインを出してルアーが魚の居るタナ(水深)に入る。

ダウンリガー大きな鉛製のオモリ(2kg〜5kg程度)を船の真下にワイヤーで吊るし、そのオモリに洗濯バサミのようなクリップをつけて、リーダーを挟んで止める。こうすることでオモリを沈めたタナ(水深)でルアーを引くことができる。

剥製師としても有名な安田さんはサクラマスの名手としても知られますが、最近はビワマスに夢中なんだそう。

琵琶湖の水深は最も深いところで104mもありますが、ビワマスが一般的によく釣れる水深は約15m〜30m付近の辺り。

レッドコアラインでは主に10m〜15mの浅いレンジを引き、ダウンリガーはそれよりもさらに深い水深であっても自在にルアーを引くことができます。

今回はレッドコアラインのロッドを2本、ダウンリガーのロッドを4本、合計6本のロッドを同時に出して、効率良く釣っていきます。

(レギュレーションとしては1人あたり2本までロッドを出すことが可能)

仕掛けが絡みそうな感じがしますが、そこは船長さんの腕のおかげでほとんどラインが絡むようなことはありません。

ビワマスの引きは強く、慣れないベイトタックルでのやりとりは意外と難しい。
ルアーの前についている大きな鉄板はドジャー(集魚板)と呼ばれるもの。広い湖の中で魚にアピールするためのシステム。

タフコンディションの日とはいえ、普段のサクラマスに比べて圧倒的に魚がよく掛かるビワマストローリング。

始めて見るビワマスにお二人とも喜んでくれました。

話が長くなってしまったので続きは後編で書き綴りたいと思います!

ではまた!


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